「永久様の従者のくせに、こんな時に!」


「ジュエル様、落ち着いてください」


「黙ってセバスチャン! だいたいこの人は・・・!」


あたしを指差しながら怒鳴っていたお岩さんが、ピタリと黙った。


大きく開けた目であたしを見ながら、人差し指をグイグイ動かす。


あたしは、とっさにお岩さん達の方へ飛んだ。


ガッ!と音をたてて、あたしが今いた場所に槍が突き刺さる。


いつの間にか刺客達が、何人も入り口に立ちはだかっていた。


こいつらは、さっきとは別の奴らだ。


やっぱり、まだ他の奴らが屋敷の中にいたんだ!


刺客達は、すぅぅっと部屋の中に入り込んでくる。


ひとりの男が、静かに口を開いた。


「永久様・・・いや。大罪人、永久」


その男が、刺客達の先頭に立つ。


そして、円陣の中で目を閉じている彼に向かって宣告した。


「お前から、門川の名は剥奪された」

「・・・・・」


門川君が、ゆっくりと目を開いた。


「この意味が分かるな?」

「・・・・・」

「名の剥奪。これは門川において、正式な処刑の宣告である」


・・・・・っ!!?

処・・・・・!!?