冷気の気配をたどって進んだ。

進むにつれて、少しずつ炎の勢いが弱まってくる。


きっとこの先に彼が・・・!


廊下の先の座敷から、白い輝きが放たれていた。


そこから、ひときわ強い冷気が漂ってくる。


炎も他の場所に比べて格段に弱い。


・・・あそこだっ!!


あたしは夢中で走った。

その部屋に勢い良く飛び込む。


中にいたお岩さんとセバスチャンさんが、同時にこちらを振り向く。


そしてそこに・・・


門川君が印を結び、輝く円陣の中に座っていた!


「見つけた――っ!」

「それはこちらのセリフですわ! あなた今まで、どちらにいらしたの!?」


お岩さんが、ススで真っ黒に汚れたドレス姿で叫んだ。


髪のセットも乱れ、ボロボロ。

目が爛々と血走っている。