神様修行はじめます! 其の二

あたしは息を潜めながら、精神を集中した。


あの人数の中に飛び込んで行っても、返り討ちにあうだけだ。


この場所から攻撃する。


倒せないまでも、術の邪魔さえできればそれでいい。


意識がどんどん高まってくる。

ヂリヂリと血潮が熱くなる。

激しくなる鼓動。


同時に不安も高まった。


遠距離攻撃、うまくできるだろうか。

怪鳥と戦った時は、偶然できたにすぎないし。

今回も成功するとは限らない。


ううん。


できるかどうかじゃなく、やるんだ!

やらなきゃならない!


やらなきゃ門川君が・・・権田原の皆が全滅する!