声を限りに、吼えた。


「うわあぁぁぁ――――っ!!!」


全身全霊で、吼えて吼えて吼え続けて・・・


「うわあ! うわあ! うああ――!!」


ふぅっと、気力も体力も精神力も、尽きた。


糸の切れた操り人形みたいに、がくんっと崩れた。

そして・・・


声を出さずに、また、泣いた。



もう、ノドが枯れちゃったから声も出ない。

それに、なんで泣いてるのか分からない。


キッパリ彼を見捨てた以上、泣く意味もないのに。


どうして涙が止まらないんだろう。


あたしは、失ってしまったんだ。

言葉には出来ないほどの大きなものを。


失ってしまった・・・。


こんな思いをしてまで手に入れたものは、絶望だけ。


必死の思いで努力して、頑張って、耐えて耐えて・・・

その結果が、絶望。


信じられない。

こんな現実、とても信じられない・・・。

あんまりだ・・・。