絹糸やしま子達も一緒に、晩餐会に向かう。

食欲はあんまり無いけど。

食べなかったら、ますます落ち込んじゃう気がする。


こんなんじゃダメだよね。

食べるもの食べて、元気出さなきゃ!

セバスチャンさんも気をつかってくれたんだし!


そう考えた途端、廊下の曲がり角で、門川君とお岩さんに出くわしてしまった。


ふたりが仲良く並んでる姿を見ると、わずかな元気も萎んでしまいそうになる。


「永久、大丈夫かの?」

「あぁ、もうすっかり良いよ」


みんな揃って、ゾロゾロと歩き出す。

つい、ふたりから離れたくて足が遅くなる。

あたしは一番最後を歩いた。


「永久よ・・・」

「なんだ?」

「華子と永継の件、どう考えておる?」

「・・・・・」


門川君が足を止めた。

必然的に、皆が立ち止まる。


「早急に対応せねばなるまい。永世が死んだ時点で、もはや事態は急転した」

「・・・・・」

「このままではお前、誰にも知られずに殺されるぞ」