夏の日差しと狼のいろ。



ぼーっとウルーに掴まりながら前を見ていると、やがて景色が開けた。


ちょうど真夜中を過ぎたころで、満月が高くのぼっていた。


ツキが捕まってから二日目の夜ということになる。

たった二日なのに長く感じられて、頭がくらくらするような大変な二日だった。



しばらく満月の下をウルーは歩くと、

ウルーが言葉を発した。

「どこへ行けばいいんだ?」

「できれば…町に戻りたいけど」

ツキはそこで口をつぐむ。



ウルーは前に砂漠からは離れられないと言っていたからだ。



「わかった」

しかしウルーはそう答えると町のほうに歩き出した。


「ウルー!?…いいの?」

「大丈夫だ、もう、いいんだ」


一言答えると、ウルーはすたすたと歩いた。