夏の日差しと狼のいろ。



しばらくウルーの腕の中で落ち着いていたが、ウルーの腕の中で見上げる形でふっと顔をあげた。

 

「あの…あの白猫のコさ…悲しそうだった…死んじゃったの…かな?」


「大丈夫だ、殺してない」


ツキはちらっと白猫のほうを見た。


今だに動く様子はない。
回りの猫たちも動かない。

「ほかの猫たちは?」


「…殺してしまった、かもしれない」


ツキはウルーの腕の中で俯いた。


「とりあえず…ココ出よう?」

今この場所はツキにとって苦しいものだった。


「そうだな」

ウルーは返答するとぐったりする白猫と、


ふらふらのツキを抱えあげた。


「……~っ」


ツキは恥ずかしくて赤くなったが、到底歩けそうもなく、大人しくウルーにつかまった。