しばらくウルーの腕の中で落ち着いていたが、ウルーの腕の中で見上げる形でふっと顔をあげた。
「あの…あの白猫のコさ…悲しそうだった…死んじゃったの…かな?」
「大丈夫だ、殺してない」
ツキはちらっと白猫のほうを見た。
今だに動く様子はない。
回りの猫たちも動かない。
「ほかの猫たちは?」
「…殺してしまった、かもしれない」
ツキはウルーの腕の中で俯いた。
「とりあえず…ココ出よう?」
今この場所はツキにとって苦しいものだった。
「そうだな」
ウルーは返答するとぐったりする白猫と、
ふらふらのツキを抱えあげた。
「……~っ」
ツキは恥ずかしくて赤くなったが、到底歩けそうもなく、大人しくウルーにつかまった。

