しばらくすると、白銀の狼は手足をフリフリと動かして、 体のようすを確かめていた。
そして、ツキのほうを向いた。
『ツキ…離れてくれ』
ツキは無言で後ずさった。
そのウルーの声はさっきよりも低く、体に響いてくるような声だ。
『まさか!?貴方…ハーフの銀月狼ではないんじゃないですか?』
「え…」
ツキは驚きを 隠せなかった。
白猫は続ける。
『巨大な狼になれるのは純血の銀月狼の中の、2,3匹の はずでしょう?』
ウルーはぐるりと振り向くと、
低く唸った。
『ああ…』
その後ウルーはもうツキのほうはみてはくれなかった。
『ウ"ウゥゥ…』
ウルーはぐあ、っと口を開くと猫たちを片っ端から丸呑みにしていった。
猫たちの唸り声と悲鳴が、反響している中、今度はウルーの巨大な爪が猫たちを弾き飛ばした。
壁に叩きつけられた猫たちはぐったりとして、動かない。
白猫は愕然として、悲鳴をあげた。
『やめなさい!!』
白猫は唸りをあげてウルーに向かっていった。
当たりは惨状となって血のニオイが満ちていた。

