月の光となにかちがうものが光った。
その光はウルーからだった。光はどんどん増す。
そして一瞬、まぶしくて何もみえなくなった。
ツキはぎゅっと目を閉じた。
光がすこし減り、ツキはそっと目を開ける。
しかしツキは驚いて、口をぽかんと開けた。
その時驚いていたのは、ツキだけではなかった。
その場にいた猫たちも白猫も驚いてその姿を見上げていた。
そこに居たのは、さっきまでの白銀の狼ではなく、
白銀に輝いてはいるが、尋常じゃない大きさの狼だった。
体はその辺の家の高さを悠々と超していて、
その口はなんでも丸呑みできそうだった。
その姿は狼というよりバケモノだった。
いつの日かウルーが俺のことが怖くないのか?と言ったのを思い出す。
―確かに今のウルーを見るとツキはかすかな恐怖を感じてしまっていた。

