夏の日差しと狼のいろ。



『アォォォォォ!!』


ツキは自分で驚いた。

だって自分の喉から、こんな遠吠えが出たのだから。

白猫が驚いた様子で手をとめる。


ウルーが目だけをこっちに向ける。


ツキは自分で驚きつつも、天井に向かって遠吠えを続けた。



『アォォォォォ…』


そうしているうちにツキの片方の目から、薄青い炎が出て、髪の毛の先と狼耳の先がうっすらと水色になっていった。


それでもツキは、遠吠えを続けた。


そして次の瞬間ー…

ドカァァァァン!


『!?』


白猫があんぐりと口を開けて驚いていた。

ツキ自信も驚いていた。


自分の姿があまりにもいつもと違うし、何より自分の遠吠えでー…


天井を破壊してしまった。

私にこんな力が…!?



『なにをしたんですか?この小娘…』


『わからない…』

あれ…?

自分の声はこんなに凛とした響く声だったっけ…?


白猫は更に驚く。

『貴方…まさか…』

白猫は恐れたように後ずさる。