夏の日差しと狼のいろ。



しかしウルーはびくりともせず、体にぐっと力をこめた。


そして次の瞬間、ウルーの体は薄ら青の光にほんのり包まれた。

白猫はつまらなさそうに唸った。

『無駄ですよ?』

そしてぱたり、と尻尾を地面に叩きつけた。

それが合図のように、まわりの猫たちがウルーにとびかかかった。

たちまちウルーの姿が見えなくなる。

突然始まった戦い。見えなくなったウルー。

恐怖でツキはへなへなと座り込んだ。


「ルー…ウルー…」

ツキが呆然としていると、薄青の光が増し、猫たちが飛び散った。


その中心では怪我をしたウルーがいた。

青い光がウルーから消え、ウルーはその場にうずくまった。


白銀の毛は、猫たちの血も自分の血もまじり、紅い。


白猫はウルーの横をすぅっと通り過ぎ、ツキの前へ来た。


ウルーが顔をあげる。


『やめろ!』

『あなたに、選ぶ権利はありませんよ…?』

白猫は楽しそうに言うと、ツキに話し掛けた。


『あなたはココで、死んでください』

「どう…してっ…?」

何で私が死なないといけないのだろう。

ツキは俯いた。

『どうしてって…邪魔だからですよ?』

そういうと白猫の後ろから出ていた黒い影が、ツキに巻き付き、しめあげた。



「う…っぅ」

苦しい。

なんで私が…?こんな目にあわなければいけないの…?

「…や…っ」

やめて、と言おうとするが、首、胸、お腹、足、手を思い切り締め上げられて、声は出ない。