夏の日差しと狼のいろ。



そういえばウルーはまだ風邪っぽかった。


ツキはそわそわと 尻尾を動かしてシルクに向き直る。

「どうしよう、大丈夫かな」


するとシルクは呆れたようにため息をつく。


「簡単よ、いけばいいじゃない。」


そんなことを言った。

ツキはきょとんとした。


「い、いつもはダメって言うのに?」


シルクにそういうと

「風邪人がいる場合は別」

そう答えて薬とホットミルクと少量の食べものが入った、バスケットをツキにわたした。



「今日は許す」


そう言うと自室に戻ってしまった。



ツキはしばらくきょとんとしていた。

そしてはっと我に帰ると、 いそいそとローブを着た。

こんな嵐じゃ誰もいないだろうけど。