その日はなんとなく二人ともあまり話さずに過ごし、ツキは帰ろうとした。
「じゃ…また明日、ねっ」
ツキは誤魔化すようににこっと笑って手を振った。
ウルーは少し複雑そうな表情で小さく、「あぁ」と言った。
帰り道を走りながら、
(ウルー…怒っちゃったかなぁ?)
とそんなことを思っていた。
なんとなく今日はウルーをさけてしまった。
(こんなのじゃ、意味ないのに…な)
そう思いながらちら、と後ろを振り向くと
ウルーはもう家に入ってしまっていた。
ツキは再び前を向いて走り出した。
昨日帰らなかったからシルクが心配しているはずだ。
ツキは夕暮れの砂漠をたったっと走っていった。

