夏の日差しと狼のいろ。


ー赤い瞳…っ!



ツキはまさか、と思い
構えた。


よくよく見れば、
サンドルの頭から覗く耳は
黒色だ。


アルも気がついたらしく
はっとしている。



「小娘も闇猫も用済みだ…
ウルー…銀月狼だけ、
使わせてもらうぜ?クク…」




サンドルがそう言うのと同時に
ウルーの体が硬直した。



嫌な予感にツキは心臓が
激しく打つのを感じていた。




「…ぐっ…!?」



ウルーが小さくうめき声をあげ
そのまま後ろざまに

ばたりと倒れた。




「ウルー!?」

「ウルー様!!」


ツキとアルは叫んだが
返事はない。



不気味に赤い瞳を
きらりと光らせたサンドルだけが

すべてわかっていて
にやりと笑っている。




「ウルーに何をしたのよ!?」


ツキはさっきまでの
気弱な考えが吹っ飛ぶくらいに
怒り、サンドルを

睨みつけていた。




しかしサンドルは動じず
薄笑いを浮かべたまま言った。



「一つ言えるのは…
てめぇらはココで終わり、
ってことだな?」





「え…?」



ツキの頭に、あの夢がよぎった。