夏の日差しと狼のいろ。


「…っ」


アルは黙り込むと
キッとサンドルを睨みつけ


それからツキのほうに
再び振り向いた。



そしてそうっと
ツキの耳元に近づき、言った。



「私の目を、じっと見てください」


ツキは言われた通りに
アルの琥珀色の瞳を、
じっと見つめた。



アルの瞳はきらきら光っている。
星でもきらめいているみたいだ。





不意に、体がぴくりと動いた。



「…あ」


声も、出た。

アルはそれを見てほっとしたように
尻尾を振り、

ふわりと人間の姿になった。



「さぁツキさん。
何があったか教えてください」



ツキはまだ若干痺れる体を
無理矢理、少し起こした。


アルがそれを手伝う。


ツキはありがとう、と小さく
お礼を言うとアルに向き直った。



「私…」