ー…どうしよう!
絶対に、サンドルには確実に見られた。
なのに、何も言わなかった。
「もしかして…っ」
ツキは慌てふためき風呂から上がり、
とりあえず借りたTシャツを着た。
もしかしたら、とツキは思った。
(私が珍しいから連れ帰ったのかも)
そうだとしたら、きっと危ない。
だって ツキは昔人間に
悪用されたのだから。
借りたTシャツは長くて
ワンピースみたいになった。
ツキはいまさら遅いだろうが
耳と尻尾をさっとひっこめ
おそるおそる風呂場のドアをあけ
サンドルを伺った。
「あれ…?いな、い?」
ツキはきょろきょろ部屋を
見回したが
サンドルは居なかった。
それを確認し、ツキはため息をつきー…
「俺に用事か、小娘?」
驚いて、転んだ。

