夏の日差しと狼のいろ。


「……」


しかしツキはそのままうなだれ
再び目をつむろうとしていた。



うとうとしていて
周りの景色も見ていなかった。


だから、急にどこかに
投げられツキははっとして

また目を開いた。




「おい、小娘
もう一度聞くが、死にてぇのか?」




投げられたのは
ベッドだった。


どうやらツキが
うとうとしていた間に
小屋についていたらしい。




それに気がついてから
ツキは投げられた形のまま

黙り込んだ。




「…死にたく、ないですけど…?」


何でこの人は
そんなこと聞いてくるんだろう?


そんなことを思ったが
ツキはすぐにその理由がわかった。





「なら、早く体を
あっためることだな

凍死するまえにな?」



「あ…」


ツキは
ようやく意味に気がついた。


ー冷えた体で眠ると
 危ない、って言いたかったんだ…