夏の日差しと狼のいろ。



「…馬鹿なことしてないで
さっさと準備したらどうですか?」


まだちょっと頬を
赤くしたまま、アルは

腰に手をあて立ち上がる。



「…これから向かう所は、
寒いからな」


後ろで面白そうに
やりとりを見ていたウルーが

そっと言った。




ツキもそうだね、と
頷くと準備に
取り掛かることにした。




「お昼に出発ですから!」


そう行ってアルはてくてく
向こうの部屋へ歩いていった。



「「……」」



残された双子達は
アルを視線で見送ったあと、


こっちを見てニッと笑った。
そして小声で言う。


「ねぇねぇ、ツキ姉ってさぁ
ウルーさんとラブラブなんでしょお?」


「アルから聞いたもんなっ!」



にやにや笑う双子に
ツキは「なっ」と呻いた。



「「ラッブラブー!」」


ラスクとラルズは
声を揃えてこんどは大きな
声で言った。




「こ、こらーーっ!
やめなさい!!」

赤くなったツキを見て


キャーと元気よく
逃げていく双子をツキは


追いかけて走った。





「…やれやれ」

その様子を、ウルーは
うすく笑みを浮かべながら

見ていたのだった。