夏の日差しと狼のいろ。


バンッ!

「きゃあ!!」


ツキが勢いよく扉を開けると
それが何かにぶつかり、

向こう側で悲鳴が上がった。



「わ…ごめんなさい」


扉の向こう側には
額を抑えたアルが居た。


薄ピンク色の前髪の間から

額がほんのり
赤くなっているのが見える。




「ちょっと…何するんですか!
扉の向こうに私が居るの、

普通気がつきませんか?」



アルは琥珀色の瞳をぐっと細め、
ツキを睨みながら言った。



後ろについてきた双子達も
びっくりしている。


「ごめんね、気がつかなかった…
…それより、アルちゃんも
きゃあ!とか言うんだね」



ツキは全く反省する様子もなく
いたずらっぽく笑った。


案の定、アルは
ちょっと赤くなって反抗する。



「う、うるさいっ!
びっくりしたんです!!」



照れたアルは、可愛い。
ツキは尻尾を振ながら

もうちょっとアルをからかった。



「アルちゃん可愛いっ」

すると

以外にシャイなアルは
真っ赤になってそっぽを向く。




「…なっ…ツ、ツキさんに
褒められても嬉しくなんて
ないんですからね!?」



憎まれ口をたたいていても
まんざらでもなさそうな

アルは素直じゃない。