「…もう、大丈夫…」
ツキはぐいっと目を
服の裾で拭った。
「本当か?」
聞き返すウルーから体を離し、
なんでもないよ と笑う。
ウルーはまだ心配そうに
していたので
ツキは尻尾を揺らした。
「ん?」
すると、ウルーが何かに
気がついたように
ツキの尻尾を指差した。
「何だ、それ?」
ツキもくるりと首を
動かし、自分の尻尾を見る。
「あ…」
尻尾に、青い陶器のわっかが
はまっていた。
(青…)
青いペンダント、青い小箱、
青い飾り…
間違いなかった。
あの夢はいつもの夢と
同じものだったんだ。
あの夢は
いつも未来を指していた。
ツキはまた涙が浮かびそうに
なるのを堪えて笑う。
「ほら…いつもの夢だよ
夢でもらったの」
そう言うと、ウルーは
納得して頷いた。
「じゃあ、もう次の場所に
いけるんだな」

