夏の日差しと狼のいろ。




『ウルーーーーーーーッ!』


ツキは叫びながら飛び起きた。

横で寝ていたウルーは
びっくりしたように目を見開き

同じように飛び起きた。




「どうしたんだ?」


幸い、アル達は
隣の部屋で寝ていたので

ウルーしかいない。



ツキは頬に涙を流しながら
ウルーを見た。



…ウルーが、居る。



その姿を見ても、
まだ心臓がどくどくうるさく、

涙もとまらない。




ウルーは心配したように
ツキの傍に寄った。


「大丈夫だ、しっかりしろ」


軽く抱き寄せられ
ツキはウルーの服の裾を

ぎゅっと握り締めた。



居なくならないで…

居なくならないで…



「ウルー…っ…絶対、絶対…

私の傍から居なくならないでよ…」



ツキはウルーの服の裾を
握り締めたまま、

こらえきれずに
声を出して、泣いた。




あまりにもリアルな夢は
未来を現しているみたいで。




「当たり前だ。
ずっと、傍に居る」


ウルーはそういって
背中をぽんぽんと叩いてくれた。



ツキはウルーにしがみついて、

泣きじゃくった。