夏の日差しと狼のいろ。




「落ち着け、お前ら」


ウルーが冷静にとめ、
ふーっと息を吐いた。

落ち着くまで話す気は
なくなったようだ。


ラスクは促すように
ウルーを睨み続ける。



「落ち着かないとウルー様は
話してくれませんよ?」


やがてアルが冷ややかに
双子達に言うと


そわそわしながらも
ラスクはきちんと座った。




「落ち着いたみたいだよ、ウルー」

ツキがウルーに向き直ると
ウルーは頷き、
再び口を開く。



「名は聞いたことがないが
野心家で、闘いを好む奴だった

俺の住むところに旅の途中で
寄ったらしく、知り合いになった」


ウルーが懐かしそうに
微笑みながら言うと

ラルズが平静を装って
1番気になるであろうことを

聞いた。


「…そいつはどこいったのぉ…?」