「ウルー、何か心あたりあるの?」
ツキが不思議そうに
尋ねると、ウルーはぴくりと
耳を動かし答えた。
「確か…俺の旧友に、赤い瞳の
族がわからない奴が居たな、と
思ってな…」
「それほんとか!?」
ガタッ、と音を立て
ラスクが立ち上がった。
ラルズもひどく興奮して
目を白黒させている。
二人の気迫に、
若干たじろぎながらも
ツキは二人を落ち着けた。
二人が落ち着くと同時に
ウルーは再び話し出す。
「確か…正体は
黒い大きな体をした狼で
片目に傷がある奴だった」
「やっぱり…俺らを襲ったのも
黒い狼だったっ!!」
怒りで震えながら
ラスクが言い、きっとウルーを睨んだ。
「何でそんな奴と友達なんだよ!?」
落ち着きを取り戻していたはずのラスクは再び
落ち着きをなくしている。

