夏の日差しと狼のいろ。



「アルちゃん…」


"仲間"と言ってくれたのが
嬉しくて、

ツキは顔がほころんだ。


そしてアルの傍に行くと、
寂しそうに垂れた耳の
傍をそっと撫でた。


「…ちっちゃい子じゃ
ないんですから…」


アルはそういいながら
ツキを睨む。


でも、その目には
少し涙がたまっていて、
撫でられても嫌そうでは
なかった。



「守ろうとしてくれてありがとう」

ツキは目一杯の笑顔でそう言った。


つられたように
いつもはあまり笑わないアルも
嬉しそうに微笑み、

尻尾を揺らす。


治療してもらっている最中の
ウルーも微笑んでいて

ツキは幸せを感じた。



昔は絶対あじわえなかった、
"幸せ"。



今はこんなにも近くにあるんだと
ツキは思い、
本当に幸せを感じた。





「…さぁ、ウルー様の治療、
しましょうか」


アルはそっとツキの手をどかすと
治療を再び始めた。