夏の日差しと狼のいろ。




「ほら早くしてください
ツキさん、テキパキ動いて
ください!!」


アルは強気にそういうと
ばんばんとベッドを叩いた。


(い、いつものアルちゃんに
戻ってる…)


ツキはいそいそと
ウルーを支えてベッドまで向かい
ウルーを寝かせた。



するとまたしてもアルは
ウルーの傷をみてううんと唸る。

かと思えば急に顔をあげ
声をあげた。


「ラルズ!包帯をもってきて
ください!」

「え、包帯っ?わかったぁ~!」


アルはいつの間にか
ラルズと仲良くなったみたいだ。

ラルズは言うことを聞くと
すぐに横の部屋から

包帯を持ってあらわれた。


「もってきたよぉ」

「ありがとうございます」


アルはそれをパッと受け取り、
手際よくウルーを治療する。


いつもより
熱心なその姿に
ツキは思わずたずねた。



「アルちゃんどうしたの?」


きょとん、とアルは一回
動きをとめる。


そして、俯き
再びゆっくり作業を始めつつ
答えた。



「…もう、仲間を失いたく
ないんです…」