夏の日差しと狼のいろ。



家に入ると、ツキはお風呂につれて行かれた。

ツキは水にしか入ったことがないのでお風呂が何かわからなかった。

だから突然 お湯をかけられ、ツキは激しく暴れた。

「こら、暴れないで」


女はツキをなだめながらツキを綺麗にしていった。


風呂から出ると服とローブを渡された。


「このローブで耳や尻尾、隠すといいわ」

茶色の、ひよけにもなりそうなローブだった。


ツキは大人しくソレを身につけた。



「…?…?」

はじめて何かを頭にかぶったので耳をひくひくさせたり尻尾をばさばさしてみたりした。

そしてふと空腹を思い出す。


ちら、と女のほうを向き小さい声で


「…お腹すいた…」と言うと


女はクスリと笑って台所へ向かった。