「…ん」
いつの間にか寝てしまったらしい
ツキはぼうっと霞む意識のなか
何か温かさを感じた。
振り向くと狼のウルーが
ツキを温めるようにして
丸くなっていた。
大きさはもう普通のサイズで
もとに戻れたんだと
ツキはほっとした。
体の傷はまだ痛々しいけれど
体がもとにもどったのなら
心配はいらないだろう。
ツキは起き上がると
辺りを見渡した。
朝日に反射して
湖がきらきら光っている。
ツキはぐぅんとのびをしてから
ちらりと昨日の
双子達の家のほうを見た。
「アルちゃんもう大丈夫かなぁ…」
もちろんウルーはまだ寝ていて
独り言になってしまっが
気にせずちょっと冷える春の朝を
ぼぅっと見守った。

