夏の日差しと狼のいろ。




 「ウルー!危ないよ!
  一回戻って!」



 ツキはめいっぱい声をはり
 叫んだ。



 しかしウルーは一瞬ふりむくと
 大丈夫だ、と目配せしてきた。



 『ヴヴヴ…!』



 次の瞬間、
 ウルーの体がむくりと盛り上がり、


 銀色に光った。


 その光の中から
 一瞬だけ優しげな瞳が
 見えて、言った。




 『大丈夫だ、ツキは俺が守る』

 「ウルー!?まさか…っ」


 ツキはふらつく体を起こし
 ウルーのもとへ駆け寄る。



 でも、間に合わなかった。






 ウルーのまわりに
 光るリングが現れ、包む。


 「やめてウルー!」




 ツキは、わかった。


 ウルーは自分を守るために
 テイクオーバーするつもりだ。