「…いつか俺に振り向かせる
だから、それまでは」
イクアはそっと顔を離した。
ツキはお酒が覚めるくらい
驚いて、
硬直していた。
「あ、え…」
ツキが硬直してると
後ろから足音が聞こえてきた。
振り向くと、ウルーが居た。
イクアも同時に振り向き
ちょっと睨んだ。
するとウルーが
いきなり進み出て、
ツキを抱き上げた。
「わぷっ、な、なに…」
思い切り強く抱き留められ
苦しくてそう言ったが
ウルーは聞いていなかった。
そして、
イクアに向き直ると。
「ツキは俺のだ」
一言、短く言った。
「…は?」
ウルーの言葉に、ツキは
顔が熱くなる。
お酒のせいもあるかもしれない。
そんなことを考えていたら
イクアが言い返した。
「てめぇ…なんだよ
嫌だよ、馬鹿」
ツキは腕をぐい、と
引っ張られた。
同時にウルーもツキを抱く手に
力を込める。
「俺のツキに触るな」
ツキは黙り込みながら
考えた。
(ウルーって、
こんな積極的だった…?)
上を見上げる。
…あれ?ウルー…
ちょっと酔っ払ってる…?

