夏の日差しと狼のいろ。




 「喧嘩はやめなさい
  最後に聞きたいことがあるわ」



 さっきまで
 ずっと黙ってニコニコしていた
 ミリシアが不意に口を開いた。



 ミリシアの言葉に
 アルが渋々ひいていく。



 アルはミリシアの言うことは
 ちゃんと聞くみたいだ。



 「えっと…何ですか?」


 ツキがおそるおそる聞くと
 ミリシアはにっこり笑った。





 「ええ、じゃあ聞くわね」


 ちら、とイクアとリルのほうも
 振り向く。



 「君達もね?
  ウルーくんとアルは
  ちょっとそこに居てね」


 そう言うと、ミリシアに押され
 ツキたちは違う部屋に
 連れていかれた。



 連れていく間、

 ミリシアはすべて見透かしたように

 微笑していた。