夏の日差しと狼のいろ。



 「私、……雪狼…なんだって…」


 シン、となった。

 誰もぴくりと動かず、
 アルとウルーは
 すこし目を見開いていて。


 ツキは俯いて、続ける。


 「しかも、神の子なんだって…」
       ̄ ̄ ̄



 ツキの尻尾が
 ゆらゆらと揺れて、ぱさっと
 落ちる音だけが響く。



 ぱさり。



 ツキは落ち着きなく、
 尻尾を揺らし続ける。


 不安になると動いてしまうのだから
 仕方がない。




 誰も何も
 言葉を発さない中、

 ツキは不安だった。





 もし、雪狼は
 ほかの種族からしたら

 嫌われたり、対立したり
 しているんじゃないか、とか。


 嫌なほうばかり浮かぶ。




 ウルーがいくら
 ツキに優しくしているとはいえ…


 ツキはさらに体を縮こめた。




 (私はウルーに
  好きだって、言われてない

 勝手に私が自惚れてるだけかもッ…)
 




 種族の壁で
 打ち切られるかもしれない。



 ツキはじっと返事をまった。