夏の日差しと狼のいろ。



 その後、ウルーはまた不機嫌になり

 アルとリルが喧嘩したり
 しばらく騒がしかった。



 ようやく落ち着いた頃には
 ツキはまたとっぷりと

 疲れていた。




 やっと、本題の話に
 入るというのに。



 予想していた通り、
 アルが真剣な面持ちで言いだした。


 「ツキさん…
  話してくれますね?」


 「リルもツキの
  倒れた理由を頼むぞ」


 二人の真剣な視線に
 ツキは小さくなる。


 自分が雪狼…
 しかも、"神の"雪狼だなんて
 言ったら二人はどうするのだろう。



 嫌な顔をするかもしれない。


 前だって、
 アルはひどく驚いていた。





 ツキは不安になって、
 つい同じ雪狼のイクアを
 ちらりと見てしまう。



 横にいて視線に気づいた
 イクアは
 

 にっと笑って、言う。



 「いざという時は
  俺らがいるじゃねーかよ?」


 いざという時。
 あまり考えたくはなかったが

 ツキはおそるおそる話はじめた。