何かが横で、身じろぎした。
それがウルーだというのに
気がつくのにそう時間は
かからなかった。
匂いでわかるというか、
なんというか。
目をつむって、
寝ぼけながら思う。
やっぱり自分も狼なのだと。
耳がいいところ、鼻がきくところ、
夜目が少しきくこと、
走るのが速いところ…
連想しだすとキリがない。
そんな考えもやめ、
ツキは再び抱きついてるものに
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
力を込めた。
…え?"抱きついてるもの"?
そういえば
何に抱き着いてるんだろう。
ツキはそっと目を開けたー…
「わ、えっ!?」
変な声を出し、ツキは
口をぱくぱくさせる。
「…お、起きたか?」
知らぬ間にツキは
しっかりとウルーに抱き着いていた。
だから、目を開けたときに
目に入ってきたのは
ウルーの鎖骨…
(わ、私っ…
何やってるのーーッ!?)
ツキはしどろもどろと
何だかよくわからなくなる。
うえを見上げれば
照れたような、ウルーの顔。
少し赤くなった頬が見え、
めずらしくウルーが
照れているのがわかった。
それに気づき、
ツキはもっと赤くなって
ばっと起き上がった。
…その先には。
「…ッッ!」

