「………。」
ウルーはじっとこっちを
不思議そうに見ている。
そして、
「何だ?何でも言ってくれ」
ウルーの顔が近づくのを
目を閉じていても感じた。
きっと、
聞き逃さないように
耳を近づけたんだろう。
ツキの心臓はトクンと
鼓動を速める。
「…あの…前みたいに…
一緒に……」
そこまで言って、
ツキは口をつぐんで、目を開いた。
それはウルーが
言い終わるまえに、横に
寝転がったから。
ツキはびっくりしたが
照れ隠しに、笑った。
横で微笑むウルーの微笑と
横に居てくれる安心感。
ツキはちょっとだけ
ウルーに体を寄せた。
それでウルーも
前のようにツキの体に
自分のふわふわで銀色の
綺麗な尻尾をのっけてくれた。
「前、ウルーが熱出したときも
してくれたよね」
ツキが照れながらいうと
ウルーは短く答える。
「ああ」
ウルーの腕の中ははあったかくて、
安心できて。
自分が何を思い出しても
ウルーが傍に居てくれるなら
怖くないとさえ思えた。
「ウルー…ありがと…」
ツキは安心して、
ウルーが優しく抱き留めて
くれているのを感じながら
目を閉じた。

