夏の日差しと狼のいろ。




 「……ッ」


 ツキは結局寝られそうもなく
 つかれた体を丸めた。


 (……どうしよう)



 「寝れないのか?」


 「!」



 振り向くと、
 向こう側のベッドの布団の中から

 ウルーがじっと見ていた。




 月の光にだけ照らされている
 ウルーは心配そうに

 こっちを見ている。





 「…うん…、寝れなくて」


 ツキが目を伏せて答えると
 ウルーがベッドから起き上がり、


 ツキのベッド傍に来た。




 「…ウルー?」

 ウルーはツキのベッドに座ると
 そっと手をのばし、
 ツキの頭を撫でた。





 心配そうな目で
 じっとこちらを見て。




 「ここに居ておいてやるから
  寝たほうがいい」



 ウルーはそういい
 ツキのまぶたをそっと撫でる。

 「わっ」

 ツキはびっくりして
 体をすくめてしまった。




 「…ごめんね、心配かけて」


 目を閉じたまま
 ゆっくりとウルーに手をのばし
 触れる。




 「寝れない…から…あの、その」

 「ん、何だ?」

 (一緒に横で寝て、なんて…)



 ツキは考えて
 一人恥ずかしくなる。


 そんなこと…


 「あ、何でもないよ」


 きゅうっと目を閉じて
 そう言った。