夏の日差しと狼のいろ。



 ツキはそっと、

 その小箱を手に取った。


 青い小箱は暗闇の中で
 首からぶらさがっているペンダントと
 同じように
 ほんのり青白く光っている。





 どこか不思議なソレを
 手にした瞬間、

 ゆるい倦怠感が体をおおった。

 体から力がぬけ、

 ふらりと座り込む。






 波紋が広がり、
 ぱしゃりと水の音だけが
 響いた。


 それでもツキは小箱を離さず
 しっかり手の中に

 もっていた。




 ーさぁー…主…?





 促すような声が響き
 ツキは小箱のフタに手をかける。



 カチリー…





 「きゃっ!な、なに!?」


 青白い光がぐんと増し
 ツキは後ろにはじきとばされた。