夏の日差しと狼のいろ。






 ちゃぷん…



 まただ。
 ツキはいい加減うんざりして
 頭を振った。


 頭に響いていた頭痛は、ない。


 それでも相変わらずそこは
 辺りは真っ暗で自分の姿以外は

 見えない、あの夢の中だった。




 ココにくると頭がモヤモヤとして
 いつも何か思いだしそうになった。


 いつもそこで
 何からかお告げのようなものを
 聞き、何も思い出せないまま
 目が覚める。



 そんなもどかしさから
 ツキはいらいらして
 この夢を見るのが嫌だった。




 今回もどうせ…




 ツキはふらりと

 暗闇のなかを探るようにあるいた。



 「………ッ」



 予想通り、だった。

 頭に妙なノイズが広がり
 急に目の前が開ける。



 くらくらしだした頭をおさえ
 目を開けるがそこは、

 眩しすぎて何も見えない、
 光の世界とかしていた。





 そして。





 ー主…我が主……

  その秘宝を手にした時…
  主に我が見える…




 そんな、声が聞こえた。



 目の前には
 青い、碧い小箱。