「誰か!」
ウルーが勢いよくアルたちの
所へ駆け込んだ。
リルを牢屋から出そうと
四苦八苦していた二人が
びっくりして耳をぴんと立て
こっちを向く。
「ウ、ウルー様!?
何をしているんですか!!
ハレンチです!」
アルに急に睨みつけられるが
ウルーもキッと睨みつけ
慌ててそれに答える。
「ち、違う!よく見ろ!
ツキの、様子がおかしいんだ!」
「え?」
ようやくツキの様子に
気がついたのかアルが
目を見開いた。
横ではミリシアが
すばやく布団を整え、
ツキの着替えを風呂場に
とりにいっていた。
「大丈夫、なのか?」
ツキを横抱きにしたまま
バッサバッサと尻尾を
落ち着きなく動かし、聞く。
その時にはアルも
ミリシアを手伝っていた。
ウルーはただ
わたわたとしてツキの顔を
見た。
ただぐったりとしていて
動く様子はない。
「ほら、ベッドに
運んでください!!」
アルにぐいぐいっと
引っ張られ
ツキをベッドに運んだ。
しばらくして
ミリシアが着替えさせ
ベッドにきちんと寝かせて
安静にさせた。
リルがすごく心配していて
しかも体調不良の
理由がわかると呟いていた。
しかしもう夜遅く、
ツキも起きる様子もなく
リルも理由はツキが
起きるまで言わないと
言うつもりもなさそうなので
心配ながらも
リル以外は全員ベッドに入った。

