夏の日差しと狼のいろ。



((ウルーSide))


 ウルーはツキが無事
 もどってこられて

 心の底から安堵していた。


 あの時
 ゴンドラにツキが
 掴まっていなかった時は、
 どうしようかと思ったのだ。



 中の少女は
 気絶しているし、
 荒れ狂う波を見回しても

 ツキはいない。



 その時
 遠くのほうで、

 青い光がぽっかりと
 浮かび上がったのだ。


 そこに向かうと
 見たこともない魔法をつかう
 ツキが浮かんでいた。



 あの時は
 一瞬 雪狼を連想させた。



 青い光に、
 浮かぶツキの髪が
 青くみえたような気がしたから。




 ウルーはそんな思いを振り払い
 ツキが風呂から
 上がるのを待った。


 だいぶ調子が悪そうだったが…