夏の日差しと狼のいろ。




 確かに、ウルーの言う通り。

 方法が思いつかない。

 またさっきのゴンドラの持ち主が
 来るかもだろうし


 リルを"処分"しようとしている
 奴らが頼まれて、
 リルを解放してくれるとも
 思えなかった。




 「…イクア」


 「え?」

 リルが小さな、
 でも全員に聞こえる声で
 はっきりと言った。



 ツキたちが聞き返すと
 リルが呟くように言う。


 「…今、イクアが私を
  助けようとしてくれてるの

  …それ、てつだって」



 なるほど、と思った。
 だからツキたちがここへ
 来るのもわかっていたのだ。


 それに、
 やたらと船の持ち主に
 接近して"師匠"と呼んでいたのは
 このためだったのかもしれない。


 それなら、手伝いやすい!


 ツキがわかったと
 言おうとした時だった。







 「嫌だ」




 ……え?