夏の日差しと狼のいろ。



 「おそろい」


 そういうと
 イクアはにっこり笑った。


 その笑顔は
 狼というより子犬のようだ。



 「あはは、ほんとだね」


 それが可愛くて
 ツキもつられてにぱっと笑う。

 「……。」


 すると突然、
 イクアが呟いた。



 「ツキって、さ?笑うと…」

 「なに?」


 イクアはそこで
 ツキの頬に手をそえる。




 「…可愛いな?」


 「…な、なななっな」



 ツキは真っ赤になって
 俯いた。


 そんなこと、
 言われたのは初めてだ。



 イクアに特別な感情がなくても
 ドキドキしてしまう。




 ツキは顔をあげられず
 黙りこんだ。





 イクアはぱっと手を離すと
 目をそらした。


 「あー…き、気にすんな
  それよりさ」



 「なっ、なに?」


 ツキはようやく
 一言発すると顔を上げた。


「話の続き。俺が仲間って
 言ったイミわかる?」



 それは
 さっき言っていたことだろう。

 仲間…?
 ツキは相変わらずそのイミが
 わからず、首を振った。




 するとイクアは
 ちょっと悲しそうに笑った。



 「まぁ…覚えてないよな
  いいや、教えるから」



 そういい、イクアは
 真剣な顔になる。



 「ツキは…」