夏の日差しと狼のいろ。



 「い、イクアくん?」


 そこにいたのは
 ついさっき会った金髪の男だった。


 綺麗な青い瞳を輝かせ
 イクアはニッと笑う。


 「ああ、さっき
  また来るって言っただろ?
  さっそく来たぜ」



 「来たっていうより
  引っ張った…よね?」


 イクアは気にしないように
 いいんじゃねーかーと言って笑う。



 引っ張られたせいで
 急にいなくなったと思ったのか
 路上ではアルとウルーが
 ツキを探していた。





 「あ、ウルーたちに
 ちゃんと言わないと。
 おーい!ウー……むぐっ!?」



 ツキの声は途中で途切れた。

 「しー!静かにしろよ」


 それはツキの口をイクアが
 手で覆ったから。




 ちょっと聞こえたのか
 ウルーはこちらに振り返った。


 「…むぐむぐ!」


 ツキが反抗するが
 イクアは離さず、
 そのままツキを抱えて
 さっきのようにジャンプした。





 ふわり、と体が浮く。