夏の日差しと狼のいろ。



 外に出ると
 またあの暑い日差しが
 ツキたちにふりかかった。


 唯一、
 アルだけが平然として。


 歩くのも早く
 ツキはのろのろしていた。




 すたすたと歩くアルに
 ツキが声をかけようとした瞬間ー



 「暑いからー…きゃッ!?」





 突然誰かに
 手を思い切り引っ張られ
 ツキは路地裏に転げ入った。






 ぽふっ。


 地面に直接尻餅をつくことはなく
 何か柔らかいものの上に
 ツキは転んだ。


 「痛ぁ…うぅ」


 ぶつけた手をさすりながら
 何の上に転んだのか見ようと

 ツキは振り向いた。





 「……?」


 ツキはぽかんと口を開け、
 ソレー…人物を見た。
 


 「ヤッホー」


 「……」


 「なんだよ」

 「………えッ」



 ツキはやっと我に返り、
 もう一度ソイツを見た。