「いいですか?」
アルが話をうながそうとする。
「あ、うん」
ツキはくるりと振り向き、
返事をした。
「この街では、ミリシアさんが
神です。エル・コスティラでは
皆滅んでしまったので
ウルー様です。」
「ええッ!?ミリシアさんが?」
あの凛として美しいミリシアが
神だと聞き、
ツキはぽかんとした。
ウルーも若干驚いているようで
軽く目を見開いている。
アルは得意げに言う。
「素敵でしょ?ミリシアさんは
闇猫族みんなに優しいんです。」
「へぇ…それでそれで?」
アルは夢から覚めたように
向き直る。
「それで、スリグ・シュリアは
兎の、月兎族が居ます。
名前は知りませんが、
神は金色の羽のある、兎…
らしいです」
「兎に羽…」
変な感じだ。
ツキはむむーっと唸った。
そこで突然
アルは真剣な顔になった。
「問題は…ミラ・レヴィラなんです」

