夏の日差しと狼のいろ。



 「まず、この世界には
  
 エル・コスティラー "秋"の街、
 アクア・ヴェルティアー "夏"の街
 ミラ・レヴィラ ー"冬"の街
 スリグ・シュリアー "春"の街…の
 四つの街から出来ています」



 「うん…?」


 名前くらいは
 聞いたことがある。


 今居る街は、
 アクア・ヴェルティア。


 シルクと居た場所はエル・コスティラ。



 ツキが納得したように頷くと
 アルは話を続けた。



 「そしてそれぞれ、
 そこには伝説の神、そして
 私たちやウルー様のような
 一族がいます。


  ウルー様は…神に近いです」




 ツキはばっとウルーを見る。


 「普通の銀月狼は
  俺みたいにでかくなれない」



 ウルーは真剣な様子で
 そう呟く。


 「……。」