夏の日差しと狼のいろ。



 「こ、こんな部屋泊まっていいの?」


 ツキがびくびくしながら
 尋ねると
 アルはふふんと笑った。



 「ミリシアさんや…闇猫族の
 住まいですもの」


 「ええッ!?ミリシアさんも猫なの!?」

 アルは当たり前のように
 こくんと頷く。


 し、知らなかったなぁ…

 確かに猫っぽい感じは
 したけど…



 「闇猫族は滅びきってないからな」

 ずっと黙っていたウルーが
 やっと口を開いた。


 「ツキさんって
 四つの街につたわる伝説とか
 全然しらないですもんね」



 アルはちょっと馬鹿にしたように
 笑う。



 「し…知らないけどッ…」


 ツキがぐっと
 負けたように言うと
 アルは勝ち誇ったように言う。



 「教えてあげてもいいですよ?」



 「……ありがとう」


 なんでこんな勝ち誇った感じ
 なんだろ…


 ちょっと悔しい。



 やがて三人は部屋に入った。