夏の日差しと狼のいろ。



 その考えを見透かしたように
 ミリシアは言う。


 「アルテミスちゃんがよく、言ってたの」


 それだけ言うと
 ミリシアは奥の階段を指し、
 どうぞと言った。



 軽く会釈し
 ツキはアルのあとを追った。


 ウルーも無言でついて来る。





 カツンカツン。

 階段をのぼる音以外
 聞こえない。




 「「……。」」



 …ウルー…
 やっぱり機嫌悪そう?


 いきなりどうしたんだろう。



 ツキはおそるおそる
 声をかけた。

 「あの…ウルー?」


 ウルーはこっちを向くと
 何?という目でこっちを見た。



 「どうしたの?機嫌悪い?」



 率直に聞くが
 ウルーはぷいとそっぽを向く。


 「気にしないでくれ」


 そう言うと先に
 階段をあがっていった。