ツキはむうっと頬を
ふくらませた。
「でも…っ行かないと!」
ツキは屋根の端に
そうっとを足をかける。
カタン。
足元では小さな音をたてて、
板がきしんだ。
無理かもしれない。
たぶん、無理。
絶対無理な気がしてきました。
ツキは一人そんなことを
考えつつ、
じぃっとイクアを見た。
「イクアくん…?」
「…しょーがねぇなぁ…」
イクアはそういうと
すっくと立ち上がる。
そしてこっちへ来た。
「わっ」
ツキを横だきにすると
ひょいっと屋根から飛び降り、
見事着地した。
「「!?」」
アルとウルーが同時にこっちを見る。
ゴンドラのおじさんそっちのけで
ウルーはツキに駆け寄った。
「大丈夫か?ツキ……ん?」
ツキが横だきにされているのを
見て、ウルーが一瞬固まる。
「悪い人にお姫様だっこ
されてるんですか?」
アルが冷めたように
ジロリと見ている。
ツキは慌てて頭を
ぶんぶん振ると、否定した。

