夏の日差しと狼のいろ。



 「どうした?
  俺のことやっぱり好きなの?」


 イクアはニコニコ笑いながら
 とんでもないことを言い出す。

 そしてひょいっと起き上がる。


 「…な、にいって」

 イクアはふふんと笑うと
 ツキの顎を人差し指で
 クィッと持ち上げた。




 「俺ー…、お前のこと気にいった!
  でも…ツキはあの下の男が
  好きだったりすんの?」






 イクアはちらりとウルーを見る。

 相変わらず、
 何やら言い合っているようだ。


 「なな、関係ないよ、アナタには」


 ツキがそう言うと、
 イクアは顔をもっと近づけた。




 「アナタじゃない、
 イクアって呼んでくれよ?」



 (この人ーッ…Sだ!
  なんなのーっ!顔近いよっ)




 「わかった?わからないと
  ちゅーしちゃうぜ」



 「や、わかったよ、わかったからッ」


 ツキはササッと後ずさると
 イクアから離れた。

 そして、
 とにかくウルーたちの所へ
 行くために
 屋根から降りようとする。





 以外と高く、
 降りられそうにない。




 「いや、絶対無理だろ」


 イクアが下を見渡し、笑う。