夏の日差しと狼のいろ。



すると、薄ピンクのかかった髪の毛の合間から真っ白な耳があらわれた。


「!」

ツキとウルーが驚いてそれを見ると、アルは当たり前のようにたんたんと説明をした。


「耳は、コツさえつかめば出し入れできます
このコツをつかむと人間のいる所でも困りません」



ツキはそっと自分の耳に触れる。これが隠せるとは、とても思えない。


横を見ると、ウルーも耳をピクピク動かしていた。


アルはまた自分の耳をしまうと、髪をさらりとはらった。



「簡単ですよ、こう…耳に意識を集中させて
自分の耳がしまわれたところを想像するんです」




アルはいとも簡単にやってのけるが、ツキはなかなかできない。


目をつむると意識を集中させやすいらしいのでツキもウルーも目をつむることにした。


「……っっ」



自分の頭に耳がない姿が想像できず、 苦戦する。