すると、薄ピンクのかかった髪の毛の合間から真っ白な耳があらわれた。
「!」
ツキとウルーが驚いてそれを見ると、アルは当たり前のようにたんたんと説明をした。
「耳は、コツさえつかめば出し入れできます
このコツをつかむと人間のいる所でも困りません」
ツキはそっと自分の耳に触れる。これが隠せるとは、とても思えない。
横を見ると、ウルーも耳をピクピク動かしていた。
アルはまた自分の耳をしまうと、髪をさらりとはらった。
「簡単ですよ、こう…耳に意識を集中させて
自分の耳がしまわれたところを想像するんです」
アルはいとも簡単にやってのけるが、ツキはなかなかできない。
目をつむると意識を集中させやすいらしいのでツキもウルーも目をつむることにした。
「……っっ」
自分の頭に耳がない姿が想像できず、 苦戦する。

